
自分の死が近づいていることを悟った私は吹雪を凌げ少しでも土の香りのする場所を探して彷徨いました。
時には人間に大声で追い払われたり野良猫に威嚇されたり・・と怖い目に遭いながらもようやくこの縁の下に辿り着くことができました。
私を見つけても何も言わず見守ってくれた人間には感謝しかありません。
短い一生でしたがお陰様で静かに永眠することができます。
今の私がお世話になったこの世に出来ることは祈ることが精いっぱい、(せめて今日一日優しく穏やかな日になりますよう・・)
万物に・・お世話になりました。」
と言っているかのような亡骸でした。
そして予報に反して日が差しついに真冬日も脱出し穏やかな日を過ごすことができました
